この記事のまとめ
キャリアコンサルタントになるには?資格の難易度と合格率・勉強時間を完全ガイド!
キャリアコンサルタント試験の合格率って高いのかな?
難易度や勉強の仕方をしっかり学んでから、受験するか考えたい!
キャリアコンサルタントの試験について、実際の体験談やデータをもとに徹底解説していきます!
キャリコンサルタントは働く人の悩みに寄り添い、その人がより輝けるようサポートをする専門家です。
働き方の多様化により、近年人気が高まっています。
キャリアコンサルタントを名乗るには、国家試験に合格しなければなりません。
結論から言うと、試験の難易度はそれほど高くはなく受験した半数以上の方が毎年合格しています。(参考:厚生労働省-キャリアコンサルタントになりたい方へ)
この記事を読めば、キャリアコンサルタント試験の全容や効率の良い勉強法が分かるはずです。
キャリアコンサルタント養成講座の受講を検討している方は、おすすめの講座を以下にまとめていますので、合わせてご覧ください。
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キャリアコンサルタントのおすすめ養成講座・学校比較ランキング7社!一覧をプロ監修の上徹底比較!
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タップできるもくじ
キャリアコンサルタントになるにはそもそも資格がいる?
キャリコンサルタントになるには資格が必要です。
キャリアコンサルタントは名称独占資格であり、国家試験に合格しキャリアコンサルタント名簿に登録することで初めて名乗ることができます。
キャリアコンサルタントの資格難易度
次に、キャリアコンサルタントの資格の難易度について解説します。
試験の難易度はそれほど高くはなく、毎年半数以上の人が合格していますよ。
キャリアコンサルタントの試験は、学科・実技試験が別日で設けられており、それぞれ受験が必要です。
参考に他の国家資格との合格率を比べてみました。
【令和4年度試験】
資格名 | 合格率 |
キャリアコンサルタント | 60%前後 |
社会保険労務士 | 5.3% |
中小企業診断士 | 18.7% |
宅地建物取引士 | 17% |
参考:厚生労働省 第54回社会保険労務士の合格者発、中小企業診断協会、不動産適正取引推進機構
ビジネス系の資格の中でも、合格率が高いのが分かります。
キャリアコンサルタントの試験は年に数回実施されるため、合格を狙いやすいことも理由の一つです。
キャリアコンサルタントの合格率推移
下記に、厚生労働省が発表しているキャリアコンサルタント試験結果を抜粋し独自にグラフ化しました。
【学科試験】
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
第1回 | 2,195人 | 1,708人 | 77.8% |
第2回 | 1,910人 | 1,445人 | 75.7% |
第3回 | 2,211人 | 1,441人 | 64.3% |
第4回 | 2,118人 | 452人 | 21.3% |
第5回 | 2,745人 | 1,380人 | 50.3% |
第6回 | 3,224人 | 2,022人 | 62.7% |
第7回 | 2,690人 | 1,461人 | 54.3% |
第8回 | 2,879人 | 1,823人 | 63.3% |
第9回 | 2,725人 | 831人 | 30.5% |
第10回 | 4,086人 | 2,625人 | 64.2% |
第11回 | 3,815人 | 2.388人 | 62.6% |
第12回 | 3,744人 | 2,827人 | 75.5% |
第13回 | 3,945人 | 2,805人 | 71.1% |
第14回 | 3,329人 | 2,237人 | 67.2% |
第15回 | 6,033人 | 4,526人 | 75.0% |
第16回 | 4,143人 | 2,678人 | 64.6% |
第17回 | 3,758人 | 2,136人 | 56.8% |
第18回 | 4,652人 | 3,771人 | 81.1% |
第19回 | 4,278人 | 2,637人 | 61.6% |
第20回 | 3,998人 | 3,115人 | 77.9% |
第21回 | 4,158人 | 2,567人 | 61.7% |
【実技試験】
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
第1回 | 2,376人 | 1,425人 | 60.0% |
第2回 | 2,373人 | 1,529人 | 64.4% |
第3回 | 2,510人 | 1,586人 | 63.2% |
第4回 | 2,335人 | 1,609人 | 68.9% |
第5回 | 2,055人 | 1,399人 | 68.1% |
第6回 | 2,610人 | 1,845人 | 70.7% |
第7回 | 2,282人 | 1,660人 | 72.7% |
第8回 | 2,429人 | 1,688人 | 69.5% |
第9回 | 2,395人 | 1,624人 | 67.8% |
第10回 | 3,117人 | 2,185人 | 70.1% |
第11回 | 3,276人 | 2,448人 | 74.7% |
第12回 | 3,271人 | 2,142人 | 65.5% |
第13回 | 4,060人 | 2,489人 | 61.3% |
第14回 | 3,650人 | 2,407人 | 65.9% |
第15回 | 6,026人 | 3,799人 | 63.0% |
第16回 | 4,602人 | 2,873人 | 61.2% |
第17回 | 3,967人 | 2,303人 | 58.1% |
第18回 | 4,604人 | 2,924人 | 63.5% |
第19回 | 4,875人 | 2,978人 | 61.1% |
第20回 | 4,128人 | 2,483人 | 60.2% |
第21回 | 4,756人 | 2,743人 | 57.7% |
【学科試験・実技試験同時受験】
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
第1回 | 1,387人 | 660人 | 47.6% |
第2回 | 1,475人 | 820人 | 55.6% |
第3回 | 1,760人 | 867人 | 49.3% |
第4回 | 1,572人 | 323人 | 20.5% |
第5回 | 1,647人 | 710人 | 43.1% |
第6回 | 2,140人 | 1,146人 | 53.6% |
第7回 | 1,752人 | 897人 | 51.2% |
第8回 | 2,042人 | 1,109人 | 54.3% |
第9回 | 1,904人 | 574人 | 30.1% |
第10回 | 2,722人 | 1,492人 | 54.8% |
第11回 | 2,753人 | 1,579人 | 57.4% |
第12回 | 2,654人 | 1,553人 | 58.5% |
第13回 | 3,281人 | 1,772人 | 54.0% |
第14回 | 2,772人 | 1,533人 | 55.3% |
第15回 | 5,148人 | 2,849人 | 55.3% |
第16回 | 3,337人 | 1,670人 | 50.0% |
第17回 | 2,910人 | 1,260人 | 43.3% |
第18回 | 3,638人 | 2,187人 | 60.1% |
第19回 | 3,697人 | 1,795人 | 48.6% |
第20回 | 3,072人 | 1,686人 | 54.9% |
第21回 | 3,489人 | 1,637人 | 46.9% |
参考:厚生労働省公式HP
多少変動はありますが、合格率は50%~70%程度で推移しています。
キャリアコンサルタントの難易度は上がる?
結論から言うと、キャリアコンサルタントの難易度は上がることが予想されます。
女性の社会進出やフリーランス、副業など働く人を取り巻く環境が大きく変容している現代。
労働人口の減少や働き方の多様化により、今後さらにキャリアコンサルタントの需要が高まるでしょう。
ただ、資格取得を政府が支援するキャリアコンサルタントは現在人気の高まりつつある資格。
今後、資格取得者が増え続けるとキャリアコンサルタントの難易度は上がることが予想されます。
キャリアコンサルタントの受験資格
次に、キャリアコンサルタントの受験資格について解説します。
キャリアコンサルタントの試験は、以下のいずれかの要件を満たせば受験可能です。
- 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方
- 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方
- 技能検定キャリアコンサルティング職種(キャリアコンサルティング技能検定)の学科試験又は実技試験に合格した方
参考:厚生労働省公式HP
実務経験が無い場合は、養成講座で学んで受験資格を得ることになります。
キャリアコンサルタントの受験料
キャリアコンサルタント試験の受験料は以下の通りです。
- 学科試験:8,900円
- 実技試験:29,900円
- 合計:38,800円
キャリアコンサルタントの試験日
令和5年度の試験日は以下の通りです。
【キャリコンサルティング協会】
実施回 | 試験区分 | 試験日 |
第23回 | 学科試験・実技試験(論述) | 令和5年7月2日(日) |
実技試験(面接) | 令和5年7月15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日) | |
第24回 | 学科試験・実技試験(論述) | 令和5年11月5日(日) |
実技試験(面接) | 令和5年11月11日(土)、12日(日)、18日 (土)、19(日) | |
第23回 | 学科試験・実技試験(論述) | 令和6年3月3日(日) |
実技試験(面接) | 令和6年3月9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日) |
【日本キャリア開発協会】
実施回 | 試験区分 | 試験日 |
第23回 | 学科試験・実技試験(論述) | 令和5年7月2日(日) |
実技試験(面接) | 令和5年7月8日(土)、9日(日)、15日(土)、16日(日) | |
第24回 | 学科試験・実技試験(論述) | 令和5年11月5日(日) |
実技試験(面接) | 令和5年11月11日(土)、12日(日)、18日(土)、19日(日) | |
第23回 | 学科試験・実技試験(論述) | 令和6年3月3日(日) |
実技試験(面接) | 令和6年3月9日(土)、10日(日)、16日(土) 、17日(日) |
キャリアコンサルタントの資格を独学で取得するための勉強時間
独学で取得を目指すなら、150~200時間ほど必要です。
キャリアコンサルタントの試験は、筆記・実技の2つの試験で構成されています。
筆記試験は参考書などを購入し、繰り返し解くことで出題のクセなどに慣れるでしょう。
一方、実技試験では、相談者役の面接官とのロールプレイングや口頭諮問などがあるため、1人で対策するのが難しく、苦戦する方も多くいます。
養成講座では、筆記試験の重要ポイントを効率よく学べ加えて、実技試験対策では専門家からロールプレイングを踏まえた適格なアドバイスを貰えますよ。
合格率を上げたい方は、キャリアコンサルタント養成講座に通うのがオススメです。
キャリアコンサルタント養成講座について、こちらの記事でまとめていますので参考にご覧ください。
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勉強方法とおすすめテキスト本
次に、独学で学ぶ場合の試験区分ごとの勉強法とおすすめのテキスト本を紹介します。
学科試験対策
始めに市販のテキスト・問題集を使って知識を定着させましょう。
テキストや問題集は様々なものが販売されているので、実際に手に取って自分が学びやすいものを選んでください。
参考に、オススメのテキストを紹介します。
「キャリア教科書 国家資格キャリアコンサルタント学科試験 テキスト&問題集 第2版」
試験の重要なポイントが抑えられており学びやすい点がポイント。
テキストだけでなく、一問一答や模擬問題もセットになっているので1冊で合格を目指したい方にオススメです。
テキストで知識をつけた後は過去問を解きます。
試験団体の公式サイトに過去3年分が掲載されているので、繰り返し解いて問題のクセに慣れましょう。
実技試験対策
始めにYouTubeチャンネルやテキストなどで、実技試験のポイントやコツを学びます。
オススメのテキストはこちら。
「キャリアコンサルタント実技試験(論述・面接)にサクッと合格する本」
試験のポイントはもちろん、合格・不合格者それぞれの経験談なども多数掲載されており、試験をよりイメージしやすい内容となっています。
ポイントやコツを学んだ後は、家族や友人の協力を得てロールプレイングの練習をしましょう。
大手スクールでは、単発で実技試験対策の講習を行っている場合もあるので利用してみましょう。
キャリアコンサルタントの資格取得のメリット
次に、キャリアコンサルタントの資格取得のメリットをお伝えします。
メリットはこちら。
- 将来性が高く、今後の就・転職に活かせる
- 資格を活かした副業ができて、収入アップに繋がる
- カウンセリングの基本が学べ、他者と心地よいコミュニケーションを図れるようになる
それぞれ詳しく解説します。
需要が高く、今後の就・転職に活かせる
キャリアコンサルタントは需要が高く、今後の就・転職に大いに活かせますよ。
労働環境の変化が激しい現代、自身の働き方やキャリアに関する悩みを抱える人が増えています。
悩みを持つ人に寄り添い、適切なサポート行うのがキャリコンサルタントの仕事です。
また、企業においても社員の育成や定着支援などにキャリアコンサルタントが求められています。
実際にキャリアコンサルタントは国も後押ししている資格です。
4 数値目標
標準レベルのキャリア・コンサルタント及びキャリア・コンサルティング技能士の累積養成数について、平成36年度末に10万人とすることを数値目標とする。
集中養成期間の終期である平成31年度末においては、当該累積養成数を7万9千人とすることを目指す。引用:厚生労働省公式HP
資格を活かした副業ができて、収入アップに繋がる
キャリアコンサルタントの資格を活かした副業で収入アップを図ることもできます。
求人サイトで募集されている仕事の参考例をいくつか紹介します。
- 転職サポート業務
◎業務内容:キャリア支援
◎給与:時給1,500円~5,000円
◎勤務時間:指定なし
- 通信講座講師
◎業務内容:通信講座のオンライン講師
◎給与:時給7,000円~(講義収録の際の交通費支給あり)
◎勤務時間:指定なし
また、資格を活かしてキャリアカウンセラーとして開業する人もいます。
カウンセリングの基本が学べ、他者と心地よいコミュニケーションを図れるようになる
キャリアコンサルタントの資格を取得する過程では、カウンセリング技法も学べます。
カウンセリング技法を学ぶことで、相手の話を引き出す力や話す力などが身に付き、他者と心地よいコミュニケーションを図れるようになりますよ。
キャリアコンサルタントの資格のデメリット
次に、キャリアコンサルタントの資格のデメリットをお伝えします。
デメリットはこちら。
- 費用と時間がかかる
- 正社員の募集が少ない
それぞれ詳しく解説します。
費用と時間がかかる
キャリアコンサルタントの試験には受験資格があるため、実務経験が無い人は養成講座の受講が必要です。
養成講座では、3~6か月間の受講期間が必要で30万円~40万円ほどの費用もかかります。
ただ、国が受講費用の70%を負担する「教育訓練給付制度」の対象講座を選ぶと手出しをかなり抑えて学ぶことができますよ。
参考に業界最安価格の講座を紹介します。
- ヒューマンアカデミー
◎受講期間:最短3ヵ月
◎受講費用:35万1,427円【教育訓練給付制度適用後:10万5,429円】
◎合格率:93%(令和2年度)⇒業界トップクラス
正社員の募集が少ない
現時点で、正社員としての募集が少なく業務委託や期間雇用がメインです。
ただし、上述したとおり国は2024年までにキャリアコンサルタントを10万人まで増やす計画を立てています。(2023年7月時点で65,842人)
キャリアコンサルタントの難易度に関するよくある質問
最後に、キャリアコンサルタントの難易度に関するよくある質問にお答えします。
キャリアコンサルタント資格の活かし方は?
キャリアコンサルタントの多くは企業内や人材派遣会社で働くだけでなく、副業でキャリアコーチやセミナー講師として活躍する人も多くいます。
経験を積むことでさらにスキルアップし、キャリアコーチとして独立開業する人も少なくありません。
キャリアコンサルタントの資格は役に立たない?
役に立ちます。
資格を持っていることで信頼性が高まる、活躍の場が広がるなど様々なメリットがありますよ。
また昨今、働く環境や求めらる職業能力の変化に伴い、自らのキャリアについて悩みを抱える人や人材育成に課題を抱えている企業も増えています。
労使双方からキャリアコンサルタントへの期待も高まっているため、将来性の高い資格です。
まとめ:キャリアコンサルタントの難易度・合格率を徹底解説!
この記事では、キャリアコンサルタントの資格の難易度や合格率、勉強時間について徹底解説しました。
キャリアコンサルタントは国も資格取得を後押しをしており、今後の需要も見込める資格です。
効率的かつスピーディーに勉強を進めるには、養成講座を受講するのがオススメ。
今後キャリアコンサルタントが増える前に、早めに資格を取得し様々な経験を積みましょう。
キャリアコンサルタント養成講座の受講を検討している方は、おすすめの講座を以下にまとめていますので、合わせてご覧ください。
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キャリアコンサルタントのおすすめ養成講座・学校比較ランキング7社!一覧をプロ監修の上徹底比較!
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