この記事のまとめ
自分だけ希望に沿わない人事異動。「ご栄転おめでとう。」の声に、返事ができないほどのショックを受けることも。
同じように望まない部署、そして遠隔地に異動させられた経験のある筆者が、
人事異動でモチベーションが低下した時の対処法を解説します!
予想もしていなかった人事異動。希望にまったく沿っていない部署。
「モチベーションがまったく上がらない部署で、どう働いていけばいいんだ‥。」と悩むことになります。
結論から言うと、人事異動は、会社が社員を大切にしているかどうかの物差しになります。
本記事を読めば、下がってしまった仕事のモチベーションを上げるための、自分なりの解決策が見出せるはずです。
MEMO
関連記事:異動先が合わないから辞めたい?3つの対処法でストレス解消!
タップできるもくじ
人事異動でモチベーション低下したら考えるべき3つのこと
人事異動でモチベーションが低下してしまったら、以下の3つのことを考えてみましょう。
- 前向きな異動か?後ろ向きな異動か?
- この異動はキャリアアップになるのか?
- 異動先はすこしでも希望に沿った部署か?
自分の中で腑に落ちるところがあれば、下がったモチベーションも少しはマシになります。
前向きな異動か?後ろ向きな異動か?
人事異動には前向きなものと、後ろ向きなものがあります。
- 人事評価が高いため、他部署から引っ張られる
- キャリアアップのため、他部署を経験させられる
- 個人の能力が発揮できる部署を人事部が選定する
- 働いていた部署の評価が低く、飛ばされる
- 仕事のミスで、使えない人が集まる部署に出される
- 人間関係のトラブルで、部署を出される
上記のうち、今回の異動がどれに当てはまるのか、考えてみましょう。
前向きな異動であれば、会社で評価されているという自負をもって働くことができます。後々、キャリアアップも望めるので、モチベーションの低下は一時的なものと言えます。
後ろ向きな異動であれば、会社から悪い評価を受けている可能性が高いです。異動先でも、その評価は引き継がれるため、評価が悪いことを前提に上司は接してくるでしょう。
この異動はキャリアアップになるのか?
2つ目に考えるべきことは、自身のキャリアアップ。つまり、今後の仕事人生において、今回の部署異動が意味をなすか、考えていきましょう。
元々、支店で外回りの営業をしていた人材が、会社の営業方針を決める本部の企画系の部署に異動になったとします。
一見関係のない部署に行ってしまったと思われますが、後々支店長になった際に支店の方針を決める本部の経験が役に立つのです。
成長を見込んで、人事部は有望な人材を関係のない部署に異動させることもあります。
今回の異動が意味のあるものなのか自分で判断できなければ、上司に聞いてみるのも1つの手です。
興味のない仕事をさせられる部署に異動させられて、落ち込みそうな時は、しっかり考えてみましょう。
異動先はすこしでも希望に沿った部署か?
あなたの会社は、社員の異動先の希望をしっかり聞いてくれる会社でしょうか?
全国規模の大企業になると、異動先のエリアが希望通りになることは、さすがに難しいです。
とはいえ、社員が希望するのはエリアだけではありません。部署や業務内容など、人事異動の希望は多岐に渡ります。
もし、今回の異動が、希望する内容の1つも沿わない場合、次の異動でも同じようなことが起こり得ます。
とはいえ、今回の自分の異動がたまたま希望に沿わなかった場合も考えられます。
希望に沿わない異動がたまたまなのか、それとも今の会社ではよくある話なのか、職場の先輩や上司に聞いてみてもよいでしょう。
人事異動でモチベーション低下した時の対処法4つ
人事異動でモチベーションが低下した時の対処法は4つあります。それぞれ、詳しくお話していきますね。
- 人事異動のメリットを知って前向きに捉える
- 異動できないなら辞めると交渉する
- 転職を視野に入れてみる
- 転職を前提とせずにプロに相談してみる
人事異動のメリットを知って前向きに捉える
人事異動には以下のメリットがあります。
- 新たな知識やスキルを習得できる
- 仕事のマンネリ化の防止
- エース社員になれる可能性も
今の部署の居心地が良いのは分かります。しかし、ずっと同じ仕事を続けていても、マンネリ化することで生産性が下がり、知識やスキルは身に付きません。
さらに、異動前の部署で埋もれていた場合、異動先の仕事で花開き、エース級の社員に成長できる可能性もあるのです。
サラリーマンをしていると、優秀なイメージがある人でも、「昔はそうじゃなかったぞ。」という評判を聞くこともよくあります。
異動先で花開くことは、誰にでもあり得る話なのです。
異動できないなら辞めると交渉する
どうしても、人事異動のせいで仕事のモチベーションが上がらない場合は、異動の交渉を行うことも1つの手です。
本人が望んでいないのに異動させてしまったことは、会社にも落ち度はあります。
とはいえ、異動させてもらえるのは、ハードルが高いです。すぐに異動を決められるほど、会社はスマートに動いてはくれません。
「異動させてもらえなければ辞めます。」と言うくらいの強気な交渉をしなければ、難しいです。
できるだけ会社を辞められる状態に近づけてから、交渉を行いましょう。
転職活動をしつつ、異動先の部署で有効な資格やスキルを事前に取得しておくと、上司へのアピールになり、交渉しやすくなります。
関連記事:【希望通らず‥】異動できないなら辞めるは正解?備えあれば憂いなし!
転職を視野に入れてみる
転職を視野に入れるべき、異動のパターンは以下の通りです。
- 明らかに後ろ向きな異動で、社内評価が低い
- キャリアアップにつながらず、意味をなさない
- 会社自体が社員の異動に関する希望を聞いてくれない
上記のような異動で分かることは、今の会社は従業員を大切にしていないということ。
希望を聞いてもらえず、異動させられている時点で、あなたは会社に良いように使われてしまっています。
そして従業員を大切にしない会社は、やがて衰退します。
人手不足で潰れてしまう会社は、年々増加しています。詳しくは、人手不足で職場崩壊する前に辞めるべき3つの理由とは?会社の責任で働き続ける必要なしを合わせてご覧ください。
僕自身も、異動だけでなく、様々な面で人を大切にしない前職の組織風土に嫌気が差し、転職しています。
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今回の人事異動を通じて、会社に不満を感じるなら、転職も視野に入れてみましょう。
試しにキャリアスタートなど優秀転職エージェントでキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
今の会社よりあなたに合った会社を紹介してくれるかもしれません。
転職を前提とせずにプロに相談してみる
「転職をすることをまだ決めきれていない…」という方も多いですよね。
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望まない異動を拒否して退職はできる?3つのポイントで解決!
結論から言うと、望まない人事異動を拒否して退職するのは、難しいです。
以下の3つのポイントを押さえて、異動を拒否してまで退職すべきなのかどうか、考えてみましょう。
- 内示を拒否することは“原則”できない
- 退職する場合は自己退職都合になる
- 内示を拒否できない場合は「退職代行」を使う
内示を拒否することは“原則”できない
異動が内示段階であっても、原則拒否できません。
とはいえ、以下の3つに該当する場合は、拒否の申し立てが認められます。
- 入社時の雇用契約と違う
- 本人や家族の負担が大きいなど、やむを得ない事情がある
- 社員への嫌がらせなど、会社側の権利の乱用
参考:マイナビ‐『人事異動って拒否できる?異動を理由に転職してもいいの?』
入社時の契約で、勤務地が限定的であったにもかかわらず、遠方に異動させられた場合は、規約違反として拒否することができます。
また、親の介護などの事情で、異動できない場合も、会社が納得すれば、拒否できるでしょう。
もちろん、会社の嫌がらせなどは、もっての外。拒否より転職する方がマシに思えます。
退職する場合は自己都合退職になる
自己都合退職と会社都合退職の違いは、以下のようになります。
自己都合 | 会社都合 | |
失業給付金 最短支給日 |
3ヶ月7日後 | 7日後 |
失業給付金 支給日数 |
90~150日 | 90~330日 |
失業給付金 最大支給制限 |
約118万円 | 約260万円 |
履歴書の 記載内容 |
一身上の都合 により退職 |
会社都合 により退職 |
会社都合退職の方が、給付金のメリットが大きいのが特徴です。
ただし、異動に納得ができずに辞めるのは、「自己都合退職」扱いになります。
「会社の都合で異動させられたのに‥!」と思われるかもしれませんが、異動があることが分かって入社した以上、自己都合となるので注意です。
内示を拒否できない場合は退職代行を使う
人事異動でどうしても仕事のモチベーションが上がらず、退職したい場合は、退職代行を利用することをおすすめします。
退職代行とは
退職したい場合に、会社に出向かなくても、代行して退職手続きを進めてくれるサービスのこと。
専門家が正しい手順で退職を進めるので、確実に辞められるのが大きなメリットです。
退職代行は、2018年から人気が高まり、今ではメジャーな退職サービスとなりました。
このように、退職代行は、自分で退職を切り出すのが気まずくて、怖いという方にもっともおすすめです。
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まとめ:人事異動でモチベーション低下した時の対処法を徹底解説!
今回は、人事異動でモチベーションが低下した時の対処法を解説しました。
- 自分にとって前向きな異動であれば、“成長”を考えて我慢して働く
- 人事異動で人を大切にしている会社かどうか、判断してみる
- 会社に問題があったり、自分の評価が低すぎる場合は、転職を視野に入れる
人事異動は、モチベーションに大きく関わるほど、サラリーマンにとっては重大なこと。
ぜひ、本記事に沿って、このまま会社で働くべきか、転職して新たな環境に身をおくべきか、考えてみましょう。
今回は以上となります。