こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- 銀行員がストレスを感じやすい理由20選
本記事の信頼性
元銀行員です。奥さんも同じ銀行内で知り合ったので、銀行色はだいぶ強めです。
銀行という職場がストレスを感じやすいというのは、事実です。
なんでこんなに融通が利かないんだろう、もっとこうしたらいいのに!と思うことが、いくつもあるのが現実です。
今回は、リアルな銀行員の日常やストレスを感じてしまう組織風土をサクッと解説していきます。一部直接的な表現もありますが、リアルさを伝えるためにあえて書いてます。
前置きはこれくらいにして、さっそく見ていきましょう。
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タップできるもくじ
- 1 銀行員がストレスを感じやすい20の理由
- 1.1 お金を扱う仕事だから、ミスは許されない
- 1.2 ミスは許されない仕事の上にノルマがある
- 1.3 ノルマの裏には解雇のリスクだらけ
- 1.4 とにかく体育会系気質
- 1.5 組織の風通しは基本的に悪い
- 1.6 土日にくっつけた休みがとりづらい
- 1.7 ルールの縛りが激しい
- 1.8 3年を目安に異動・転勤が必ずある
- 1.9 飲み会が死ぬほど多い
- 1.10 マジで使えない資格をたくさん取らされる
- 1.11 人事評価が減点方式
- 1.12 何かとゴルフをしたがる
- 1.13 書類にとにかく印鑑を押したがる
- 1.14 スーツや髪型に遊びがない
- 1.15 どれだけ成績を上げても、年功序列
- 1.16 スマート < 泥臭い
- 1.17 異動の事例からの着任までの期間が短い
- 1.18 異動のたびに、お菓子やお礼の品を用意しなければならない
- 1.19 取引先から商品を買ってほしいという協力依頼が後を絶たない
- 1.20 台風・大雪の日は前泊してでも出勤しないといけない
- 2 まとめ:銀行員がストレスを感じやすいのは当たり前!でもその分、自分自身の成長につながる!
銀行員がストレスを感じやすい20の理由
銀行は銀行特有の組織風土がものすごく強く、ストレスを感じざるをえない会社です。
その理由は下記のとおり。
- お金を扱う仕事だから、ミスは許されない
- ミスは許されない仕事の上にノルマがある
- ノルマの裏には解雇のリスクだらけ
- とにかく体育会系気質
- 組織の風通しは基本的に悪い
- 休みがとりづらい
- ルールの縛りが激しい
- 3年を目安に異動・転勤が必ずある
- 飲み会が死ぬほど多い
- マジで使えない資格をたくさん取らされる
- 人事評価が減点方式
- 何かとゴルフをしたがる
- 書類にとにかく印鑑を押したがる
- スーツや髪型に遊びがない
- どれだけ成績を上げても、年功序列
- スマート < 泥臭い
- 異動の事例からの着任までの期間が短い
- 異動のたびに、お菓子やお礼の品を用意しなければならない
- 取引先から商品を買ってほしいという協力依頼が後を絶たない
- 台風・大雪の日は前泊してでも出勤しないといけない
こんな感じ。
1つずつサクッと解説していきますね。
お金を扱う仕事だから、ミスは許されない
みなさんご存知、銀行はお金を扱う仕事です。
仕事の内容
- 給料やボーナスなどの振込手続き
- 口座の開設
- 各種引き落としや送金、などなど
こんな感じ。振込先を間違えるなどのミスをすると、大惨事になるのは分かりますよね。
例えば銀行が、給料振込の事務手続きを忘れてしまっていたり、作業が遅くなってしまうと、その会社の従業員は会社に対して、給料払えないくらい業績がきついの・・?といった不信感を持ってしまいます。
当然その会社の社長は「どうなってんねん!」と銀行に怒り狂って、クレームの電話を入れるわけです。
お金ってめちゃめちゃ大事なんですよね。だから、銀行はミスが許されない会社なんです。
プレッシャーも当然感じるわけで、その分ストレスを感じやすいです。
ミスは許されない仕事の上にノルマがある
銀行はミスが許されないということは分かりましたよね。
その上に、ノルマがついてきます。
ノルマがある方が燃える!という人もいるでしょうが、大半の人にとってはミスの許されない仕事にノルマが降りかかってくるのは、ストレス以外の何物でもないです。
ノルマの裏には解雇のリスクだらけ
特に銀行で扱う商品販売するときは、法律でルールが厳しく決められています。
例えば、「これを買えば絶対に利益がでますよ!」みたいな表現などは、法律的にアウトなんです。
このように、ノルマを追わないといけない反面、リスクが隠れているのです。
とにかく体育会系気質
銀行の体育会系な場面
- 出勤したら、支店長や上司に大きな声でハキハキと挨拶。
- 有給をもらった次の日には、上司に「お休みありがとうございましたぁあ!」と大きな声でお礼。
- 送別会や忘年会になると、若手が余興を無理やりさせられる。
- 飲み会は、お店の従業員以上に、若手行員がお酒をひたすら作りつづける。
まじで部活です。
若手からすれば、たまったもんじゃないですね。ストレスのはけ口は同期会の愚痴祭りです。
組織の風通しは基本的に悪い
ここまで読んでもらえたら、分かるように、基本的に風通しは悪いです。
ただ、ここについては、直属の上司だったり支店長によります。
ぶっちゃけ、フレンドリーな支店長は少数派なので、基本的に風通しは悪いと思ってもらった方がいいです。
土日にくっつけた休みがとりづらい
ここも配属店によりますが、土日にくっつけた休みが取りづらいです。
有給は100%とらないといけないので、強制的に取らされます。
しかし、中には「金曜日や日曜日に取るな!」という上司も。
謎の「土日に休みをくっつけてはいけないルール」を作る、頭がおかしい上司もいます。
ルールの縛りが激しい
銀行には細かいルールがたくさんあります。
そしてルールをちゃんと守って仕事をしているかを抜き打ちで検査する監査というチームがあります。
抜き打ちで監査がくると、支店の緊張感が一気に高まり、ピリピリ感が増します。そして、監査にルールを守れていないと指摘が名指しであると、犯罪者扱いを受けます。
言うまでもなく、ルールの縛りは仕事にとってストレスですね。
3年を目安に異動・転勤が必ずある
上記のとおり。
お金を扱う仕事なので、3年以上いることで魔が差して、お金を盗むといった不正をすることを防ぐためのシステムです。
まあそれはそれで分かるのですが。
慣れてきたと思ったら転勤です。さらに、転勤があると、高確率で引っ越しがあります。
転勤すると、やっぱりストレスも溜まっちゃいます。
飲み会が死ぬほど多い
銀行員はなぜか、お酒が強い人が多いです。それも、飲みに行ったらなが~く飲みます。
仕事終わりに近くの居酒屋へGO!という超意識低い系のルーティンで生きている人も多いのが銀行です。
そして、転勤・異動が多いこともあって、送別会や歓迎会を開催することも多く、自然に飲み会が増えてしまうということもあります。
お酒が嫌いな人や宴会そのものが嫌いな人からすれば、たまったもんじゃないですね。
マジで使えない資格をたくさん取らされる
銀行員で必要な資格
-
銀行業務検定
-
FP
-
証券外務員
- 生保・損保募集人
まだまだありますが、ざっとこんな感じ。
ぶっちゃけ、上記の資格を取ることで自分が成長できるかといったら疑問です。さらに言うと、実務レベルでは全く役に立ちません。
しかも、たくさんの資格を取る必要があるので、その分勉強する時間もとらないといけません。仕事から家に帰っても、勉強しないといけないのは、言うまでもなくストレスになっちゃいます。
人事評価が減点方式
基本的に、何か大きなミスをして、人事から1回でも「こいつダメだ。」という評価を食らった人は、出世コースから外れてしまいます。
それまで、大きく成績を上げていたけど、大きなミスを犯してしまって、半沢直樹風に言えば「出向させられる」ということはザラにあります。
何かとゴルフをしたがる
銀行の取引先は、会社の社長や役員が多いです。そういう上流階級の方々はゴルフをたしなむ人が多く、銀行員もゴルフをさせられる機会は必然的に多くなってしまいます。
そうすると、銀行の支店長や課長ぐらいになると自然とみんなゴルフが好きになっています。
銀行の若手は懇親会という名目で、支店長や課長の自己満ゴルフに付き合うハメになるということですね。
ゴルフは高いし、若手のうちは給料も低いので、ゴルフに行くだけでも大きな出費になってしまいます。
書類にとにかく印鑑を押したがる
とにかく書類がまわってくると、自分の名前の印鑑を押して返す。
- 担当者の欄に印鑑。
- 回覧版に印鑑。
-
稟議書に印鑑。
「確認しました」という意味合いで印鑑を押させます。
言えば、超アナログなわけです。もっとオンライン化にすればいいのに・・。とイライラしてしまうことがとても多いですね。
スーツや髪型に遊びがない
銀行は信用第一とよく言われます。
銀行はお金を貸す側でもあり、預けてもらう側でもあるので、スーツや髪形を遊んでしまうと、印象が悪くなってしまいます。
銀行内部でスーツや頭髪をチェックされることもあります。
同じ社会人でかっこいいスーツを着てたり、軽くパーマをかけておしゃれな髪形にしている人を見ると、羨ましさと同時になんで銀行はこんなにお堅いんだ!と思ってしまいますね。
どれだけ成績を上げても、年功序列
ノルマをすぐに達成して、営業成績は銀行内で常に上位。
なんて人でも、年功序列にはかないません。
頑張っても、そこまで見返りはないけど、成績が良くない人でもある程度給料がもらえる、というのが逆に銀行の良さでもあります。
ただ、成績優秀者からすれば、年功序列は報われません。フラストレーションは溜まっていく一方になっちゃいますね。
スマート < 泥臭い
銀行はスマートな職業と思われがちです。
残念ながら、その真逆。泥臭さでいけば、天下一品の組織です。
営業で言えば、足しげく取引先に通って、融資の提案をしたり、ビジネスマッチングなどの提案をして、成約をとってくる。
支店に戻って、稟議(本部に提案の承認を得るための手続き)を書いて、提出。融資課長と稟議の修正などのやり取りで不備が見つかれば、再度お客さんのところへ訪問。
なんてことが日常です。
銀行の営業は泥臭いです。泥臭いということは、それだけ苦労もします。ストレスも溜まりやすいです。
異動の事例からの着任までの期間が短い
銀行は異動の発表があると、約2週間程で次の支店に着任しないといけません。
その間に支店内の荷物をまとめたり、引継ぎ作業を行います。
また異動先が遠いと、引っ越しの作業をしないといけません。子どもがいれば、単身赴任になるのか、一緒に付いてきてもらうか、その短期間の間に決める必要があります。
異動のたびに、お菓子やお礼の品を用意しなければならない
銀行は異動になると、お礼の意味を込めて、お菓子やハンカチ・靴下など、お世話になった支店の方々に贈り物をするしきたりがあります。
ただでさえ、転勤でばたばたしている期間にお礼の品もを考えないといけません。また、人数が多ければ多いほど、出費がかさみます。
取引先から商品を買ってほしいという協力依頼が後を絶たない
上記のとおり。特に大きな取引がある会社からの依頼は断れません。
半強制的に商品を買わされることになります。
とはいえ、商品といっても、食べ物やお酒などが中心です。
この協力依頼が後を絶たないので、出費も覚悟しないといけません。
台風・大雪の日は前泊してでも出勤しないといけない
銀行は、天候に関わらず、開店する義務があります。
翌日に台風や大雪の予報があったときは、ある程度の人たちは支店の最寄りのホテルに前泊して、出勤に備えることもあります。
ぶっちゃけ、心の中では、「いや、さすがに休もうよ」と思ってしまいますが、開店には命をかけてます。
その責任感を背負って仕事をしないといけないのが銀行ですね。
まとめ:銀行員がストレスを感じやすいのは当たり前!でもその分、自分自身の成長につながる!
今回は、銀行員がストレスを感じやすい20の理由ということをテーマに解説しました。
これが銀行員のリアルです。
とはいえ、銀行というのは、預金や融資など、「お金を全般的に扱う仕事」という他社にはないサービスを提供しています。
そんな大事な仕事なので、会社の社長や役員、課長などの上層部の人たちと会って話をすることが多くなります。
そういう経験は、ものすごく自分自身の成長と刺激になります。特に外回りの営業をすると、なおさら社長に会うことが多いです。
これは、他社にはマネできない唯一の銀行の強みです。
就職活動で銀行が気になる方は、「自分の成長」という目線でも、考えてみることをおすすめします。
今回は以上となります。
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